「ゲド戦記」

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今日は、夏休みなので、「ゲド戦記」を見た。


・・・金かえせ。


よし。言ってやった。すっきりした。

だけで終わるのはあんまりなので、もう少し冷静に書いてみよう。


まずね、原作を読んでないので、あまり突っ込めない部分はあるのですが、
そもそも、原作もこんなに暗いんですかね??

とにかく、何もかも暗いんですよ。
登場人物の顔も、性格も、服装も。
声も。
歌も。
世界も。
空も。大地も。草原も。
背景画も。
映像も。

多分、その暗い世界、が、ゲドの世界らしいんですけどね。
(プログラムを熟読した結果、どーやらそうらしい。)


だけどね、原作ファンや、原作を読んでから映画を見る人ばかりじゃないんですよ。
ジブリだから、見る。って人もいる(私もそう。)
実際、映画館は子供連れでいっぱいで、びっくりしましたよ。


起承転結があるようで、ないようで、
全体的に盛り上がりに欠けるし、話の流れはゆるやかだし、遅いし、
テンポが悪いし、

途中で、「長いなー・・・。2時間半くらいの映画かなー・・・。」
って思ったら、実際は1時間55分!!

私の中で、2時間を切る映画は短いんです。
お金払って映画館で大画面で暗い部屋で見るんだから、
2時間以上は無いと!! 物足りない!!

その私が、長いなーーって思って、実際は1時間55分!

素晴らしい、才能だわ(笑)


音楽だけ、やたらドラマチックで、クラシック? オーケストラ??
なんか、やたら仰々しく鳴り響いていたけど、それだけじゃ、
観客は盛り上がれないっちゅーの。
はっきり言ってうるさい。心に残らないし。

台詞も少ないし、声も暗いのに、音楽だけやたら
さー、盛り上がろうねー、感動的でしょー、泣けるよねーーって迫ってくる。
ウザイ。


しかも、一番の盛り上がり(のハズ)が、テルーの歌。
しかも、アカペラ・・・・。く、くらい。


冒頭、アレンの、父親(王様)殺しがあるんですよ。
原作には無い、映画オリジナルらしい。(パンフに書いてあった。)


なんですか・・・? 駿監督に対する、自分の欲望ですか?
吾朗よ。(あ、呼び捨てしちゃった。)

ゲドの世界が、現実の今の日本に通じているっていうか、似ているっていうか、
そんな様なことも書いてあったけど、
だからって、映画の世界で父親殺しをしなくたっていーでしょう!!

そーいうのを見せるから、皆、真似るんじゃないの!


あとね、竜の描写も気にいらないな。
なんか、鋼鉄製っていうか、金属っぽいっていうか、メタリック? 機械?
生き物って感じじゃないんです。
竜がかっこよくない。


唯一よかったのは、馬ですね。(架空の生き物っぽいけど、多分、ウマ)
アレンが乗ってる、馬。
途中でゲドが乗るけど。(ウマがつぶれそう(泣)
かわいらしくって、けな気で、賢くて、あのウマがこの映画の救いだわ。